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三郷市/千葉との架け橋 地域活性へ期待

三郷ー流山間が26日開通 式典に両市から1000人

 三郷市前間と千葉県流山市三輪野山を結び、江戸川に架かる新橋「三郷流山橋有料道路」が26日午後3時に開通する。これを記念して12日、同橋で「開通記念プレイベント」が行われた。あいにくの雨だったが、両市から抽選で選ばれた市民ら約1000人が参加。ウォーキングスタンプラリーや両市の地元小学生とゲストランナーの交流リレーが実施された。

三郷市側で行われたオープニング式典

 オープニング式典は橋の両側で市ごとに行われ、三郷市の木津雅晟市長は「渋滞緩和や利便性向上に加え、企業進出、雇用創出、地域活性化をもたらし、市をさらに発展させる待望の橋。効果が最大限に発揮されるよう、積極的にまちづくりを進めていく」とあいさつした。

 その後、一般参加者も含めた記念撮影が行われ、スタンプラリーがスタート。橋中央付近まで移動すると両市長や2人のゲストランナーによる記念撮影が行われ、ゲストランナーを交えた両市小学生交流リレーが行われた。その間も一般参加者が続々到着し、スタンプラリーや写真撮影を楽しんでいた。

 これまで両市の間に架かる橋は約2・5㌔下流の流山橋のみで、慢性的に渋滞してきた。迂回する場合、一般道は約8・5㌔上流の玉葉橋か約5・8㌔下流の上葛飾橋と距離が離れていた。2013年の新橋建設事業開始当初は通行無料となる計画だったが、周辺道路の混雑緩和を早期に図るため、18年に短期間で整備できる有料道路事業に計画を変更。事業許可からわずか5年という異例の早さで開通した。料金徴収期間は30年を予定している。

 同道路は外環道から流山市を通り、茨城県つくば市に至る「都市軸道路」の一部。長さは約2㌔で、このうち渡河部は約450㍍。料金所は三郷市側に設置されている。完成形は片道2車線の4車線道路だが、暫定2車線で開通する。

 通行料は、普通車150円、中型車200円、大型車260円、特大車410円、軽自動車(バイク含む)100円、軽車両(自転車)・原動機付自転車20円、歩行者は無料。料金支払いには現金や交通系ICカード、WAONのほか、ETC多目的利用サービス「ETCGO(ETCゴー)」が全国で初めて採用された。

 1日当たりに見込まれる交通量は約1万2700台。総事業費は約220億円。うち有料道路事業費は84億円。