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越谷市/「うまい棒」をゲームに 制作者の小川さん、ネットで費用募る

ゲーム画面を写したタブレットを手にする小川さん
ゲーム画面を写したタブレットを手にする小川さん


 越谷市在住のゲームクリエイター、小川美隆さん(38)(「養鶏場」代表取締役)が、国民的駄菓子「うまい棒」を販売している「やおきん」(本社・東京都墨田区。角谷昌彦代表取締役)とコラボし、新作ゲーム「うまい棒が食べたい」を開発中だ。費用を捻出するため、9月19日から目標額100万円でクラウドファンディングをスタート。11月11日の「うまい棒の日」のリリースを目指している。
 「安いのにうまい」うまい棒の精神を受け継ぎ、「無料なのにハイクオリティーなゲーム」を作るのがテーマだ。
 ゲームの内容は、うまい棒のキャラクター「うまえもん」がさっそうと走り続け、うまい棒をひたすら集めて、出会った人にあげるというもの。スマホ向けで、操作はタップだけ。多彩なジャンプを決めてゴールを目指す。ステージも「巨大キャベツの変な島を走るうまえもん」など多彩だ。
 うまえもんが妹うまみちゃんを助ける際のセリフは、「スーパーマリオ」でマリオがクッパにさらわれたピーチ姫を助ける時のフレーズのパロディー。ゲームファンがニヤリとしそうな仕掛けも施してある。
 「制作する前は、うまえもんに妹のうまみちゃんがいることも知らなかった」と小川さん。ゲームを作りながら、うまい棒の歴史をたどれて面白いと言う。
 子どもの頃からゲーム制作が夢だった。高校卒業後、専門学校のゲーム制作コースに入り、ゲーム会社に就職。自分の好きなゲームを開発するため、独立して会社を作った。
 今回、大好きな駄菓子とのコラボゲームをどうしても作りたくて、ダメ元でやおきんに申し込んだところ、許可が下りた。これほど大きな案件は初めての挑戦だ。
 だから、妥協はできない。3Dモデル制作の外注、音楽・ボイスの素材購入などで作品のクオリティーを上げるためにクラウドファンディング活用を決めた。寄付してくれた人へのリターン(返礼)は、限定うまい棒、オリジナルTシャツ、ゲームのエンドロールへの氏名表示を用意している。9月29日現在、79万2000円が集まった。
 小川さんは夢を一緒に紡いでくれる人の賛同を募っている。
 クラウドファンディングは「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」の「#うまい棒ゲーム開発プロジェクト」https://camp-fire.jp/projects/view/692387