4年ぶり通常開催
越谷の夏を彩る風物詩、「南越谷阿波踊り」が8月25日から27日までの3日間、JR武蔵野線南越谷駅、東武スカイツリーライン新越谷駅周辺の目抜き通りをメイン会場として開催された。コロナ禍で過去3年間は延期または規模縮小され、通常開催は4年ぶり。市内外や徳島からの招待など64の連(踊りのグループ)、延べ約5000人の踊り手が参加。数十万人が沿道や会場を埋め尽くし、勇壮で華麗な踊りを楽しんだ。
37回目の開催。主催は「南越谷阿波踊り実行委員会」(関森初義委員長)と一般社団法人「南越谷阿波踊り振興会」(中内啓夫会長)。
25日夜、越谷サンシティ大ホールと同センター前ショッピング広場での「前夜祭」で幕を開け、26、27両日、「本祭」が行われた。
踊り手たちが通りに繰り出して踊る最大の呼び物「流し踊り」は午後5時10分、南越谷中央通り演舞場など4つの目抜き通りでスタート。浴衣や法被姿の踊り手たちが、「ヤットサー」のかけ声と鉦かねや太鼓などの鳴り物に合わせて踊り歩き、沿道から盛大な拍手を受けていた。
11回目の参加となる「よみうり大花連」は4歳から60歳代まで約30人。毎週土日に練習を重ねてきた。堀井裕介連長(39)は「コロナ禍で人数が減った中、どれだけ華やかに見せるかに工夫した。久しぶりで緊張もしたが、やはり流し踊りは楽しかった」と充実した面持ちだった。
南越谷阿波踊りは、本場の徳島、東京・高円寺に次ぐ規模で、日本三大阿波踊りの一つとされる。