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和気あいあいに45年活動 三郷 女性だけの卓球クラブ

創立45周年を迎えた三郷市の「さつきクラブ」
創立45周年を迎えた三郷市の「さつきクラブ」

 三郷市の女性だけの卓球クラブ「さつきクラブ」(宍戸栄子部長。メンバー14人)が今年、創立45年を迎えた。市の卓球教室に参加したママたちが、せっかく一緒に習ったのだからと結成。子育て、転勤、親の介護などで離脱せざるを得ない人もいたが、多くが再び戻ってきた。スポーツ教室からサークルが生まれることは珍しくないが、半世紀近くも続く例はまれ。「親しい仲間と卓球ができることが長続きの一番の秘訣」とメンバーは口をそろえる。
 火曜日の午前10時、東和東地区文化センターの体育室では、おそろいのユニフォームに身を包んだ50~80代のメンバーの元気な声が響いていた。
 柔軟体操の後、コーチの大場淑子さん(78)が練習メニューを伝え、卓球台6台に分かれて練習が始まる。フォアハンド、バックハンド、サーブ、スマッシュ……。他の台ではメンバー同士のラリーが続く。ドライブ、カットと戦型もさまざまだ。「はい、交代!」。5分たつと組み合わせを変える。練習は真剣だが、和気あいあいの雰囲気の中、たっぷり2時間、汗を流した。
 「卓球は何もかも忘れられる大事な時間」と副部長の藤森みよ子さん(81)。
 市卓球連盟では2部に所属。春、秋にリーグ戦がある。年代別で戦う埼葛地域のレディース大会や千葉県松戸市などの大会、さらに全国大会にも出場している。
 同クラブは1978年、卓球教室を受講したヤングママたちが立ち上げた。名称は市の花にちなんだ。最初は30人だったが、子育てが一段落すると、パートや親の介護などでやめざるを得ないことも。病気で亡くなった人もいて、一時は1桁まで減った。だが、再転勤や病気を克服して復帰する人も多い。
 「北海道、東京都江戸川区と転勤して戻ってきたら、『おかえり』と温かく迎えてくれたのがうれしかった」と宍戸さん(74)。
 これほど長く続いたのは、教室でコーチを務めた大場さんがそのまま専属コーチになった点が大きい。「技術レベルや目指すものが大会か健康かなど違いがあり、まとめるのが難しいが、みんな満足いくよう工夫している」という。
 「卓球は大好きな仲間とコーチに会える幸せな時間。卓球なしの人生は考えられない」と山室すみ江さん(75)はメンバー共通の気持ちを代弁する。
 ただ、メンバーが高齢化してきたのも事実。宍戸さんは「若い人にも入ってほしい」と呼びかけている。
 <問い合わせ>さつきクラブの宍戸部長☎959・3960。