友隣会などが開催に尽力
草加市の谷塚駅西口地区まちづくり用地で5、6の両日、「納涼 踊りとマルシェフェスタ」が開かれる。約半世紀ぶりとなる盆踊り大会の復活。5日は午後4時から9時までで、盆踊りのほか、キッチンカーや露店が出店。6日は午前11時から午後8時までで、盆踊りと出店に加え、各学校による団体のイベントも予定されている。
発起人は「友隣会」の後藤一彦さん(79)、「谷塚警備隊」の矢吹学さん(54)と清野清さん(59)。
谷塚の盆踊りは昭和40年代後半から50年代前半まで、当時の青年会と婦人会が中心となって同地区で続けられていたが、婦人会の高齢化などが原因で実施されなくなった。
しかし、青年会に所属していた後藤さんは、盆踊りが中止となった後もなんとか盆踊りを復活させたいと考え、5年前に「友隣会」を立ち上げて、「まちづくり」をテーマにしたシンポジウムや美化運動などを続けて盆踊り復活の機会を探ってきた。
一方、「谷塚警備隊」は昨年11月、駅の西口の店舗が閉店しようとしている時、西口の商店会を空き店舗にしないようにと結成。翌月には新しい店舗を立ち上げ、同店舗の2階を「谷塚警備隊」の事務所とした。今年の2月と5月には「倉庫まつり」を開き、地元を盛り上げるため尽力してきた。
その「倉庫まつり」で「友隣会」と「谷塚警備隊」の3人が意気投合。50年ぶりに盆踊り大会の復活へとつながった。
地元を盛り上げるため、谷塚西口商店会、谷塚駅東口商店会にも声をかけ、地元全体で盛り上げる。主催は「納涼 踊りとマルシェフェスタ」実行委員会(山本好男委員長)。
5日にはオープニングセレモニーで草加南高校軽音楽部による演奏が行わる。また、両日とも町会などが焼き鳥やからあげ、カブトムシの販売、かき氷、ヨーヨーすくいなどの屋台を出店する。
発起人の後藤さんは「多くの人に来場していただき、楽しんでもらいたい。1回だけでなく、今後も長く続く草加市の夏の風物詩の一つにしたい」と話し、「お祭り当日のボランティアも募集している」と話していた。