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越谷/武蔵野星城高 全国の高校生競う「フラ甲子園」出場へ

悲願の初入賞に闘志

武蔵野星城高校ハワイアンフラ部のメンバー
武蔵野星城高校ハワイアンフラ部のメンバー

 武蔵野星城高校(井上滋校長、越谷市新越谷2丁目)のハワイアンフラ部「Hokulea(ホクレア)」が、8月20日に福島県いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで開かれる全国高等学校フラ競技大会「フラガールズ甲子園」に出場する。今年は部員8人のうち4人がフラ経験者で、出場8回目にして初入賞をと意気込んでいる。
 夏休み初日、部員たちは大会の課題曲「アロハフラ」の練習を繰り返し行っていた。「フォーメーション確認して」「顔が怖いよ。笑顔で」「手はまっすぐ下ろす」――部の設立以来、顧問を務める澤田綾美教諭から指導の声が飛ぶ。唯一の3年生で部長の海野帆乃加(ほのか)さん(17)からも、「後ろから見ると左右のラインがばらばら」と改善点を指摘された。
 正式な部活としてフラ部がある県内唯一の高校で、数々の舞台に出演してきた同部でも、フラガールズ甲子園は別格だ。それでも、1年生の黒澤くららさん(16)、渡辺ひかりさん(16)は「とっても楽しみ」「フラ経験者として頑張りたい」と口をそろえる。
 大会はコロナ禍で2年間オンライン開催だったが、昨年、3年ぶりに現地開催された。その時の成績は課題曲のハワイアンフラが12位、タヒチアンダンスで挑んだ自由曲はそれより下位だった。「上位7位の入賞までもう一歩。私たちは両方ともハワイアンフラで戦おう」と狙いを定めた。
 4歳の頃からフラを習ってきた海野さんは、フラ部があるからと同校に進学した。それだけに「今年こそ入賞したい」と闘志を燃やす。
 澤田教諭は「みんなで心を一つにしていこうという強い思いが感じられる。夢に向かって一人一人頑張っている」と、生徒の努力が報われることを期待している。
 同校は米ハワイ州立J・B・キャッスル高校と姉妹校を締結し、長い間、相互交流を続けてきた。10年前、修学旅行でハワイを訪れた際、フラを練習して初披露。生徒たちが帰国しても続けたいと強く求めたことからハワイアンフラ部が誕生した。現在は澤田教諭のほか、プロのフラ教師に週1回来てもらい、指導を受けている。