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草加市/生涯スポーツで健康維持 グラウンド・ゴルフ

 生涯スポーツとして人気の高いグラウンド・ゴルフ。県内でも盛んにプレーされているが、その中でも発足33周年を迎える草加市グラウンド・ゴルフ協会(高島保会長)は県内有数の会員数を誇り、活発な活動を展開していることで知られる。ただ、会員の高齢化が進む一方、新たに競技を始める人が減り、会員数は最盛期の4割弱。「誰でも楽しくプレーできるグラウンド・ゴルフを一緒にやりませんか」と呼びかけている。

いつでも どこでも 誰でも 草加の協会 参加呼びかけ「年齢関係なく手軽に」

競技参加を呼びかけている草加市グラウンド・ゴルフ協会の阿部副会長、
高島会長、石塚理事長、佐々木副会長、古江事務局長(左から)

 グラウンド・ゴルフは鳥取県・泊村(現・湯梨浜町)教育委員会が1982年、「生涯スポーツ」として考案。高度な技術が要らず、ルールも簡単なことから、短期間で全国に広がった。

 草加市の協会は90年10月に設立。市内の各町会・自治会に熱心に働きかけた結果、全市規模でプレーされるようになった。6月1日現在の会員数は589人で、県内ではさいたま市(会員817人)、川越市(615人)に次ぐ3番目の規模だ。
 現在、4ブロックに計27支部がある。1月に新春大会、5月に春季大会(テリア杯)、10月に市民体育祭(市民大会)、12月に秋季大会(会長杯)と4つの大きな大会があり、他にも4ブロック大会や県大会、全国大会もある。

競技風景(真ん中に置いてあるのがホールポスト)

 大会がない時は、支部ごとに練習試合をするなどしている。暑さを避けるため夏の間は活動を休止する支部が多いが、中には有志で続けるところも。石塚章理事長(79)は「うちの支部で夏は中止としたら、やることがなくて困ると言われた」と笑う。

 年齢関係なく手軽にグラウンド・ゴルフの魅力について、高島会長(81)は「どこでも誰でも簡単にプレーでき、知らない人とでもすぐ仲良くプレーできるようになれるところ」と話す。佐々木宗彦副会長(79)は「楽しくできる点が一番。個人競技なので、団体競技のように誰々のせいで負けたと言われることもない」と指摘する。
 事務局長の古江健一さん(75)はそれまでテニスやゴルフをしていたが、「ほかのスポーツをやめてこれ一つに絞った」と言う。

高齢化で会員数減小


 ただ、心配なのは会員数がジリ貧状態なことだ。2007年には1,616人で会員数日本一を誇ったが、その後、減少を続けている。
 阿部義則副会長(82)によれば、会員の平均年齢は79歳弱。足腰が弱まり競技を止める人や、協会を脱退して親しい仲間と個人的にプレーするにとどめる人が増える一方、再雇用制度が定着するなどして、定年後も働き続ける人が増え、以前なら競技開始適齢期の人が声をかけても加わらなくなったという。高齢で運転を止めた人を試合会場までどう運ぶかも課題だ。
 手軽に和気あいあいプレーできるグラウンド・ゴルフを、協会に加入してやりましょうと呼びかけている。
 <問い合わせ>古江事務局長☎︎927・4730。


 グラウンド・ゴルフ 専用のクラブで専用のボールを打ち、ホールポストにホールインするまでの打数を競う。標準コースは50、30、25、15 ㍍各2ホールの計8ホール。各ホール3打、計24 打がパーに相当する。ホールポストは置くだけで設置できるため、ゴルフのように穴を開ける必要がなく、コースの設定が容易。ボールが空を飛ぶこともないため、全ホールで同時にプレーしても危険性がない。