三郷市立瑞木小学校(宮﨑正子校長)は今年度から「瑞木小子ども司書(校内子ども司書)」を設置した。
子どもたちがより多くの本と出会い、親しむ環境を作ろうと宮﨑校長が提案したもので、有志の6年生ら54人で結成された。定期的にイベントなどを開催し、子どもたちの読書を推進する。
6日には全校児童を対象に、「エプロンシアター」と「ブラックパネルシアター」が行われ、1年生から6年生までの観覧希望者約150人が参加した。イベント開催は3回目。54人の司書から7人が参加し、「エプロンシアター」で「三びきのやぎとトロルのおはなし」を、「ブラックパネルシアター」では「たなばたのおはなし」を披露した。
「エプロンシアター」は司書の1人が身につけたエプロンを物語の舞台とする人形劇。フェルト製の人形などをエプロン上で動かし劇を上演した。エプロンの装飾やポケットを利用した仕掛けがあり、子どもたちも話に親しみやすいという。
一方、「ブラックパネルシアター」は、黒い布を貼ったパネルが舞台。不織布に蛍光絵の具で塗られた絵人形などを貼ったり、裏返したり、動かしたりしながら物語を進める。部屋を暗くし、ブラックライトで照らすことで、蛍光色の絵人形が色鮮やかに浮かび上がり、幻想的な雰囲気を味わえる。
図書委員長の桜岡蒼真君(11)は、「三びきのやぎとトロルのおはなし」でナレーターやトロルの声で参加。「見てくれた人も多く、もっと練習して上手くやれれば良かった」と反省しながら、「今後も機会があれば参加したい」と意欲を見せていた。宮﨑校長は「今年度は子ども司書設置後初の試みなので、手探り状態だが、来年度以降は司書の先生を中心にイベントなどを行い、子どもたちに本への興味を持ってもらいたい」と話していた。