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松伏の坂本光良さん スロージョギングクラブ設立、仲間を募集

健康寿命延ばす生涯スポーツ 足腰負担少なく初心者も

坂本さん(前列左)が設立したスロージョギングクラブのメンバー
坂本さん(前列左)が設立したスロージョギングクラブのメンバー


 松伏町在住のシニアランナー、坂本光良さん(80)が先月、「スロージョギングクラブ」を立ち上げた。坂本さんは東京マスターズロード選手権大会(NPO法人東京マスターズ陸上競技連盟主催)の5キロ男子75歳超クラスの日本記録保持者。だが、これからは記録の更新より、「生涯、健康で暮らすために走ろう」と、楽しみながらゆっくりジョギングする仲間を募集している。
 スロージョギングは一般的なジョギングに比べてペースが遅く、仲間と会話しながら走れるほどゆっくりなのが特徴。足腰の負担が少なく、初心者も始めやすい生涯スポーツとして注目されている。
 「スロージョギングクラブ」は60歳以上の男女が対象。毎週日曜日午前9時から約1時間、同町のまつぶし緑の丘公園で走る計画だ。会場に来られる人なら、町内外を問わず誰でも歓迎という。
 「初心者が始めやすいストレッチを中心に、ウォーキングからスロージョギングをできるようにする。より多くの人が健康的に走る会にしたい」という。
 今月2日に男4人、女2人が集まって〝旗揚げ〟を行った。最高齢の坂本さんを除くと、61歳から76歳まで。リタイアした人も、現役で仕事をしている人もいる。暑い時期は避けて、実際に走るのは9月からを予定している。
 坂本さんは長野県茅野市出身。子どもの頃から走るのが好きだった。同町で塗装・住宅リフォーム会社「坂本美研」を経営する傍ら、大会に出場し始め、39歳の時には5キロで14分21秒の自己ベストを記録した。2019年の東京マスターズロード選手権大会で樹立した25分52秒のM75クラスの日本記録は、昨年10月の時点で破られていない。
 坂本さんはチームを作って走ろうと、仲間3人で「松伏町ランナーズ」を立ち上げ、年に5~6回、各地の大会に出場してきた。だが、16年に会を後進に譲り、ファン・ランニングを主眼とする「松伏町楽しく走ろう会」を結成、会員は二十数人まで増えた。
 それも昨年で〝卒業〟し、スロージョギングクラブ設立の準備を進めてきた。「走ることは私の人生そのもの。年に1度ぐらいは記録を狙ってみたい気持ちはある」としながらも、「99%は楽しく走りたい。スポーツをやっている人は、気持ちも見た目も若くなる。みんなの健康寿命を延ばしたい」と言う。
 ハアハアいうほど速くなくていい。楽しく走って健康寿命を延ばし、会員と親睦を図ることを一番の目的にしたいと坂本さんは話している。
 <問い合わせ>坂本さん☎090・3346・2817。