最新のニュース 草加市

草加市/持続可能なまちづくり 社会の担い手育む授業

 草加市立瀬崎小学校(奥村勇校長)でこのほど、6年生96人を対象に、「持続可能な開発目標(SDGs)」の17の目標のうち、目標11「住み続けられるまちづくりを」をテーマにした授業が行われた。

 今年度のテーマは、市のまちづくりの目標である「だれもが幸せなまち」と、「草加市みんなでまちづくり自治基本条例」を理解してもらい、まちづくりに興味を持ってもらうこと。同市市民活動センターが発行する同条例の「みんなでまちづくり副読本」を編集している「草加市協働のひろば運営会議」のメンバーが講師を務めた。

 参加したのは、「協働のひろば市民事務局」の青柳勇興さん、「友隣会」の後藤一彦さん、「高砂住吉中央地区まちづくり市民会議」の谷古宇隆一さん、「NPO法人 子ども広場草加おやこ劇場」の三澤江津子さん、「介護者支援の会 草加」の酒井斉さん、「草加ローカルプロジェクト」の安保幸子さんの6人。2人ずつ3クラスに分かれ、それぞれまちづくりに関わるようになった経緯や活動内容などについて話した。

授業内容について意欲的に質問する児童

 「イベントを通じた地域住民の交流」や「文化芸術や遊びの体験を通じた友達づくり」について話を聞いた中島朝陽君(11)は、「市全体のことを考え、一つ失敗しても活動でカバーしながら活動しているという話を聞き、ためになった。子どもでもまちづくりに貢献できるとわかった」と話した。

子どもたちの探究心養う

 奥村校長は「持続可能なまちづくりができる子どもを育てていきたい」と述べ、「研究しながら進めていく授業なので、昨年のように市への提案をさせ、まちづくりについて考えることにつながれば」と話していた。

「子どもでもまちづくりに貢献できる」とわかると質問攻めに

 同校は昨年から文部科学省の「授業時数特例校」に指定され、授業時間を弾力的に運用してより効果的な教育を行うことができるようになった。子どもたちに地球の現状を知ってもらい、「持続可能な社会の担い手」を育成する狙いから、SDGsに着目。生活科や総合的な学習の時間などを使い、まちづくりに必要な産業や健康、福祉、環境、安全、防災、地域などの「探求的な学習」を実施している。昨年度は、同市みんなでまちづくり課の職員に対し、「草加市の未来展望」を提案した。