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4年ぶり神輿 いざ大役 担ぎ手大募集

越谷・大沢3丁目町会 「八坂神社祭礼」で 

神輿の担ぎ手を募集する、祭典運営委員会のメンバーら
神輿の担ぎ手を募集する、祭典運営委員会のメンバーら


 越谷市大沢の「八坂神社祭礼」が7月15、16の両日、4年ぶりに盛大に行われる。1丁目から4丁目まで4つの町会がそれぞれ独自の神輿(みこし)を担ぎ、町内を渡御(とぎょ)する勇壮な夏祭りだ。今年は、北越谷駅近くの旧・日光街道沿いを中心とする三丁目町会(鈴木雅夫会長)が輪番で調整を行う「年番町」を務める。だが、どの町内も担ぎ手不足が共通の悩みという。渡御が予定通り行えるよう、三丁目自治会では担ぎ手を大募集している。

2019年の「八坂神社
祭礼」
2019年の「八坂神社 祭礼」

 八坂神社は、江戸時代に香取神社の境内に末社として勧請(かんじょう)された。祭礼は1921年(大正10年)頃、1丁目で神輿を造り担ぎ出したのが始まり。次いで2、3丁目、後に4丁目も神輿を造り、そろって渡御を行うようになった。同神社には牛頭天王がまつられていることから、町内では「天王さま」の祭りとして親しまれている。
 昭和30年代に交通の妨げになるとして一度中止になったが、同45年頃、復活。コロナ禍で2020年から3年間、再び開催できなかった。
 三丁目の神輿は15日、八坂神社でお祓(はら)いし御霊(みたま)を移した御幣を入れた後、午後3時に出発し、自治会館を経て、旧・日光街道を南下。元荒川にかかる大沢橋で引き返して北上し、午後9時に初日の渡御を終える。翌16日は午前10時に自治会館を出発。町会内を時計回りに一周して戻ってくる。
 以前は4つの町内がそろって渡御する「連合渡御」が行われていたが、今年は行わない。
 祭典運営委員会によれば、神輿は約500キロ・グラム前後。これを50〜60人ほどで担ぐのが理想という。だが、実際に集まるのはそれ以下で、特に2日目の午前中の集まりが悪いのが通例だという。十分な人数がそろわないと、渡御の出発が遅れる恐れもある。
 金丸誠副会長は「ポスターを早めに掲出したり、直接声をかけたりしている。担ぎ手は多ければ多いほどいいのだが……」と話す。誰がいつ担ぐといった割り当ては行っておらず、実際に来てくれるか気をもむこともあるそうだ。
 三丁目では担ぎ手はそろいの半纏(はんてん)を着るのが決まりで、貸し半纏を用意している。
 「祭礼を盛り上げるために担ぎ手を大募集するので、ぜひ参加してほしい」と呼びかけている。
 <問い合わせ>祭礼部部長の遠藤正さん☎974・3504。