歌やダンス、ものまね 一芸を全力競演
歌やダンスなど一芸を競う「Misato-1(ミサトワン)グランプリ」が17日、三郷市中央のにおどり公園で開かれ、市民15組が全力パフォーマンスを繰り広げた。女性が活躍する場を広げる活動を展開している同市内の女性グループ「ミーモアミサト」(深井えり子代表)が発案・初開催した。会場には市民数百人が詰めかけ、熱演に次ぐ熱演に大盛り上がりだった。
「特技がありながら、コロナ禍でなかなか人に見せる機会がない人たちに発表の場を作りたい」(深井代表)と企画。複数の企業の協賛を得て実現にこぎつけた。
お笑いコンビ「春とヒコーキ」の司会で、出演者は1人5分の持ち時間で得意技を披露した。小学校教諭の漫談、週末大道芸人のジャグリング、体操部の中学生による連続バク転挑戦、妹のダンスの間に姉が5つのルービックキューブを超速で解く合わせ技、親子4人による歌と楽器の演奏など、「身近にこんなすごい人が?」と思わせる発表の連続。会場も手拍子と歓声で多いに沸いた。
優勝は知香さん
「会場をどれだけ盛り上げたか」などのポイントで審査した結果、優勝はプロのものまねタレント、知香(ともか)(本名・河村知香)さん(41)。榊原郁恵、平原綾香、鬼束ちひろさんらのものまね熱唱で観客を何度も爆笑させ、「みんなよかったが、知香さんが強すぎ」(審査員の鳥海晃平・新和小学校PTA会長による講評)で、初栄冠に輝いた。知香さんは音大の修士課程を出て、私立高校で非常勤の音楽教師を務める傍ら、多数のテレビ番組に出演。現在は市内で夫、4歳の長男と3人暮らし。「私のことを知ってくれる人が増えたかな。それに三郷が活性化されるといい」と笑った。
2位は筋肉ムキムキの父が息子の助けを借りて「自重を使ったアクロバット」を見せた「キヅスポ」さん(木津恒一さん)父子。3位は息の合ったジャズダンスを披露した小学校6年生の男女5人組、きっぺい、まのん、りんか、のあ、こころさんの「stella(ステラ)」だった。
3位まではテーマパークのペア招待券やホテルの食事券が、また参加者全員にギフト券が贈られた。
当初は出演者応募の出足が遅かったが、最終的に定員オーバーの24組が応募。「出演者は練習も熱心で、その気持ちが会場に伝わった。三郷ってこんなすごい人たちがいるんだと思ってもらえたと思う」と深井代表。予想を越える盛り上がりに「ぜひ2回目もやりたい」と手応えを感じていた。