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草加市/両新田小 特別支援学級がコンサート

竹花さんが楽器を指導

 草加市立両新田小学校の特別支援学級「わかたけ」学級の児童ら18人が同校体育館でミニコンサートを開き、1~6年生や保護者など約150人が鑑賞した。草加市では2003年から、各年度小学校1校ずつの特別支援学級で「音楽交流事業」を実施している。

トーンチャイムを演奏する児童(草加市立両新田小で)

 マリンバ奏者、竹花真弓さんが、主に「トーンチャイム」(ハンドベルを改良・発展させた日本独特の楽器)を使って、児童らを指導している。豊かな心を育て、達成感や自己表現の楽しさを体験してもらうのが目的。コンサートはいわば総仕上げ。各自が自分の音を担当することで、相手を意識することや、演奏を通じて集団で行うことのよさを味わえるという。

 さらに、ウィンドチャイム(打楽器の一種)やグロッケンシュピール(鉄琴)、フルーツシェイカー(振って音を鳴らす楽器)などを使って、「きらきら星」や「こいぬのマーチ」、「Hokey Pokey(ホーキーポーキー)」の3曲を披露した。

 「わかたけ」学級の児童らは、自分たちでポスターや保護者、市教委への招待状、会場の飾りつけなどを行い、全校集会や給食時の放送などでコンサートについて呼びかけるなど精力的に活動したという。

コンサート後の記念撮影(前列右が竹花さん)

 コンサートの後、児童たちは、「みんなと一緒に演奏できてよかった」「最後までがんばれた」「いい思い出になった」と感想を述べ、目に涙を浮かべた児童もいた。担任の大久保直子教諭(45)は「子どもたち自らが気づき、学び、実践を経て作り上げたコンサート。子どもたちの力を信じ、任せてよかった」と涙ぐんでいた。

 竹花さんは「草加市ならではの教育の歩みとして、今後も音楽交流を続けたい」と述べ、「子どもたちに伝えた言葉が生きる力を育てる魔法になれば」と話していた。