八潮市

八潮市/「装い彩る時代の変化」を体感 市立資料館 3/12まで

 八潮市南後谷の八潮市立資料館で3月12日まで「第48回企画展・日々を装う」が開かれている。
 日々の暮らしに欠かせない「衣・食・住」の「衣」にスポットを当て、歴史や文化、産業をテーマとして取り上げている。

暮らしに欠かせない「衣・食・住」の「衣」にスポットを当てた企画展

 展示内容は3章構成。和服から洋服への移り変わりがテーマの第1章では、陸軍制服(礼服)や女学生の服装などを展示。晴れ着や仕事着を装う場面や手入れについて紹介する第2章では、野良襦袢やモンペ、祭礼の獅子舞衣装のほか、洗濯板やたらいなども展示する。八潮市域における養蚕産業や染色業など、装いを彩る産業がテーマの第3章では、玉繭や糸車、注染に用いる型紙などが展示されている。

 同館1階ロビーには、スタンプでオリジナルの着物の柄を考えるコーナーが設置されているほか、好きな着物の柄を選ぶコーナーもある。3月5日の午後2~3時には職員による展示解説も行われる。

 また、隣接する古民家「旧藤波家住宅」では、同じく3月12日まで、人形の装いも楽しんでもらおうと、市民から寄贈された昭和初期の段飾りや関西地方の段飾りなどの雛人形のほか、手芸サークルが制作したつるし雛、ミニ着物などが展示されている。

古民家に飾られている雛人形や作品

 開館時間は午前9時から午後5時(古民家は午後3時45分まで)、月曜休館。入場無料。
 同館職員は「収蔵資料の整理を経て、初公開の資料や、手に取れる資料も展示している。この機会に、毎日身に付ける衣服について、見て知って体感してもらえれば」と話している。
 <問い合わせ>八潮市立資料館☎997・6666