「フレイル」予防の重要性を多くの人に認識してもらい、健康寿命の延伸につなげてもらおうと、11日、八潮市鶴ケ曽根のエイトアリーナで「目指せ健康長寿❢モルック体験でフレイル予防」が行われ、65歳以上の高齢者とその家族ら約20人が参加した。
「フレイル」とは、加齢に伴い心身機能が低下した状態で、「健康」と「要介護」の中間に当たる。2020年に日本医学会、日本老年学会、スマートウエルネスコミュニティ協議会、日本サルコペニア・フレイル学会の4団体が共同で2月1日を「フ(2)レ(0)イ(1)ルの日」に制定した。
「モルック」はフィンランド発祥のスポーツ。地面に立てられた12本の木製ピン「スキットル」めがけて、3~4㍍離れた位置から、長さ20㌢の木の棒「モルック」を投げて倒すゲーム。倒れた本数または、ピンに書かれた数字を加算して、先にちょうど50点に到達したチームが勝ちとなる。
この日は、地域ボランティアのフレイルサポーターも交じえて6チームに分かれ、「モルック」を体験した。参加者らは初めて体験するゲームに一喜一憂しながら、ピンを投げたり点数を計算したり、熱心に取り組んでいた。
同市長寿介護課の職員は、「簡単なルールで、老若男女問わず体力的に無理なく参加でき、頭も使いながら楽しめる」とモルックの利点を説明。「これを機に、日々の生活を振り返り、フレイル予防と健康寿命の延伸について考えてもらえれば」と話していた。