吉川警察署は4日、「ららぽーと新三郷」で「サイクルマナーアップコンサート」を行った。
自転車利用時のヘルメット着用をめぐっては、これまで13歳未満の子どもに限って保護者がヘルメットを着用させるよう求められていた。しかし、自転車事故が増加傾向にある中、昨年12月に道路交通法が改正され、今年4月1日から、年齢を問わず全ての人が自転車利用時のヘルメット着用を努力義務とされた。これを周知するため、今回のコンサートが企画された。
コンサートに先立ち、県立三郷北高校吹奏楽部部長の部川裕美さん(17)(2年)と部員の滝沢日菜さん(17)(2年)が「みんなで力を合わせ、自転車事故を減らすことを誓います」と宣言。その後、同校吹奏楽部42人が「ミッキーマウス・マーチ」や「ジャンボリミッキー!」、「サザンオールスターズ・メドレー」などを演奏し、会場を盛り上げた。
最後に同署署員や生徒たちが来場者に「自転車利用時にはヘルメットの着用を」と訴え、啓発品を手渡した。同校3年生の小田切彩夏さん(18)は「小さい子どもや高齢者をはじめ、自転車事故の被害者が一人でも減ってほしい」と訴えた。
同署の矢口順一署長は「自転車事故では特に頭を損傷することが多い。自身の命を守るための法律なので、ヘルメットを着用し、安全運転に努めてもらいたい」と強調した。