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関根さん国税局長賞 税の作文コンクール 


 春日部税務署はこのほど、国税庁主催の「税に関する高校生の作文コンクール」で、県内最優秀となる関東信越国税局長賞を受賞した県立杉戸高校1年の関根彩帆(さほ)さんに賞状と副賞を贈った。同高校で表彰式が行われ、同税務署の宇佐田一雄署長から手渡された。
 同コンクールは、次代を担う高校生が税を題材にする作文を書くことで税への関心を深めてもらう趣旨で1962年度からスタート。今回が61回目となる。同高校は、租税教室を毎年開催しており、今年度は全校生徒約800人が受講するなど熱心に取り組んでおり、コンクールへの応募も同校の取り組みの一環として実施している。
 関東信越国税局長賞は、同局管内の茨城、栃木、群馬、埼玉、新潟、長野の6県から応募のあった213校2万4222作品の中から5作品が選ばれており、埼玉県内では51校9246作品の応募があった。
 関根さんの作文「私たちを支える税」は、闘病中の祖母の高額な医療費が税によって賄われていることを知り、「祖母が生きていられるのは税金を納めてくれる人がいるからであり、税金が私たちの生活や命を守ってくれていることを改めて実感した」とつづっていた。
 表彰式では、埼玉県租税教育推進協議会会長賞受賞の植竹修也(なおや)さん(1年生)、春日部税務署長賞を受賞した園部綾芽さん(同)にもそれぞれ賞状が贈られた。
 関根さんは「まさか、自分が受賞するとは思わなかった。このような賞をいただけて本当にうれしい」と話した。同校の蛭間督(ただし)校長は「受賞した作文は、どれも生徒自身の経験をもとにした、素晴らしい内容でした。今後も租税教育に力を注いでいきたい」と話した。