草加松原団地の建て替えに伴い、2016年3月に閉館した「松原児童館」に替わる施設、「松原児童青少年交流センターmiraton(ミラトン)」(草加市松原四丁目)が4日から供用を開始し、7日にオープニングイベントが行われた。
同センターは子どもから30歳までの若者を中心に、誰もが利用できる多世代・多機能型の複合施設。建物は紙コップを横にして半分にしたような半円形で、延べ床面積は約1400平方㍍。鉄筋コンクリート造り(一部鉄骨造り、2階建て、耐火建築物)。102台分の駐輪場を備える。
施設は、子どもの居場所やまちづくりの拠点となるようにと、これまでの児童館機能に加え、1階には約320平方㍍のホールのほか、音楽室やダンス室、マルチルームなど7室を備え、2階には読書や学習ができるラーニングスペースを設けてある。利用者同士が交流できるよう、室内は壁や廊下との仕切りが少ないオープンな空間。
愛称は2年前に公募で決定。子どもや若者たちが多くの人と出会い、関わり、さまざまな経験をして未来に夢を持ってほしいとの願いと、建物のデザインから、未来に通じるタイムトンネルを連想した「草加未来トンネル」を略して「miraton」と名付けられた。
隣接する「松原テニスコート」は全天候型ハードコート3面で、ナイター設備を完備。併設のクラブハウスには更衣室やトイレを設置。車いすテニスも行えるよう段差を減らし、駐車場からコートへ移動しやく工夫されている。
施設の利用には登録が必要。利用料は30歳以下無料、31歳以上有料。マルチルームや音楽室などは、4月1日の利用から予約が可能。問い合わせは、「松原児童青少年交流センターmiraton」が子ども育成課(勤労青少年ホーム)☎928・6421、松原テニスコートはスポーツ振興課☎922・2861(利用は「まんまるよやく」から)。
オープニングイベントで山川百合子市長は「さまざまな世代が交流できる場、市民のスポーツ拠点として活用していただきたい」と強調。「子どもたちを見守りながら施設を盛り上げていただきたい」と述べた。