11月の大相撲九州場所で初優勝を果たした越谷市出身の阿炎関(本名・堀切洸助)(28)(錣山部屋)の「優勝パレード」と「優勝報告会」が20日、同市レイクタウンのイオンレイクタウンkazeで開かれ、約2000人の市民がお祝いに駆けつけた。
「優勝パレード」は、kaze2階の連絡通路「センターブリッジ」で行われ、阿炎関が歩いて登場すると、2時間前から詰めかけていた市民から「おめでとう」、「よくやった」など歓声が上がり、阿炎関は手を振って応えていた。
市内の今井秀子さん(80)は「幼い頃から知っているが、入幕時よりさらに体が大きくなった。優勝は地元としてすごくうれしい」と笑顔。松山緑さん(66)も「予想より早く優勝できてとても良かった。これからも応援します」と感動していた。
続いて、「優勝報告会」がkaze1階「翼の広場」で行われ、阿炎関の出身校、同市立大相模中学校吹奏楽部が演奏、市民団体が「相撲甚句」を披露。福田晃・越谷市長は「けがなどの困難を乗り越え、努力を重ね、目標を達成した姿が、越谷市民に勇気と感動を与えてくれた。来場所以降も見る者を魅了する突き押し相撲でさらなる高みを目指してほしい」とあいさつ。阿炎関は「たくさんの方が来てくれて本当にうれしい。今後も皆さまの期待に応えられるよう頑張ります」と、決意を新たにしていた。
同中学校で3年間担任を務めた恩師の杉野正純さん(60)(現・杉戸町立東中学校校長)は来賓として出席。卒業式以来、初めて阿炎関と会い、「顔つきが勝負師の顔になっていて頼もしかった。力士になって、いろいろあったが乗り越えた。よく頑張った」と喜んだ。杉野さんは国技館での大相撲開催時は観戦を欠かさないという。
この日の行事は越谷市と同市教育委員会、一般社団法人越谷市観光協会、越谷商工会議所、JA越谷市、越谷市農業団体連合会、埼玉県東部流通センター、越谷市体育協会、イオンモールで構成する「阿炎関優勝報告会実行委員会」が主催。阿炎関は「こしがやの未来を創る魅力宣伝大使」を務めている。
阿炎が優勝パレード 越谷・市民2000人が歓喜