草加市

市役所・ウクライナ思い、市民がボルシチ作り

 草加市新里町の「新里文化センター」で11月17日、人権講座が行われた。テーマは「草加の野菜 DE あったかボルシチ~この一皿に思いを込めて~」で、16人が地場産の有機野菜などを使った「ヴィーガンボルシチ」を作った。

 「ボルシチ」は見た目も鮮やかな深紅色の煮込みスープ。世界三大スープとして世界中で愛されているが、起源はウクライナという。現在、戦火にある「ウクライナの人々に思いをはせるよう」と企画された。

講座内で料理をしている様子(右から2人目が講師の田中さん)

 講師は同市住吉の洋風居酒屋「スバル」を営む田中昴さん(40)。同店は、「まちのリノベーション(再開発)」を目的に同市が2017年に開催した〝起業塾〟の第1号店。
 この日は「さつまいものヴァレーニキ」(水餃子に似たもの)も作られ、参加者からは「おいしい」「健康に良さそう」などの声が上がっていた。

完成した「ヴィーガンボルシチ」(左奥)と「さつまいものヴァレーニキ」

 同市新里町の丸野典子さん(72)は「ウクライナ料理だと初めて知った。日本と同じように食事で一時の暖を取っていると思った。家庭でも作ってみたい」と話していた。
 講師の田中さんは「講座のために自分なりにレシピを研究し、完成させた。『ヴィーガンボルシチ』は店舗メニューに加える」と話していた。