吉川市立栄小学校(小林和雄校長、児童613人)で9日、6年生の外国語科授業に市内の環境NPO法人「環(めぐり)」のメンバー・岡田信浩さんがゲストティーチャーとして招かれ、「環境問題」について話した。
授業は「地球に暮らす生き物を考えよう」をテーマに、プラスチックごみ問題を取り上げた。まず外国語科専科の石井利明教諭が、川から海に流れたプラスチックごみを魚などの海の生物が食べてしまう現状を説明した。この後、英語による「食物連鎖ピラミッド・ゲーム」に児童がチャレンジした。
「食物連鎖」を理解した後に、ゲストの岡田さんが講師となり、身近な環境問題と「SDGs」(持続可能な開発目標=人類が地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標)について話した。岡田さんは「外国で大規模な山火事などの自然災害が頻発している。この後、世界規模の気候危機が押し寄せると予測されている。地球温暖化の事実を認識してほしい」と述べ、温暖化緩和のために「家で電気を節約して、ガソリンやガスの使用を減らし、ごみを減らしてほしい」と呼びかけた。
授業を受けた伊勢生琉(いくる)君(12)は「岡田さんの話を聞いて、地球温暖化を食い止めるためにもSDGsのゴールを達成したいと思いました。これからは節電したりガソリンを使い過ぎたりしないよう心がけます」と感想を話した。
野見山優希さん(12)も「絶滅危惧種を守ったり地球の温暖化を防いだりするのって、遠い話だと思っていました。でも、私たちの生活をほんの少し変えるだけでいいんだということを知り、自分もやってみようと思いました」と話していた。
「環」は今年2月に「SDGsに取り組む生活を」(A4判、12㌻)と題した冊子を発行し、公共施設で配布し、環境負荷の少ない生活を呼びかけている。
吉川・栄小 英語授業で「SDGs」 講師に市民団体会員