「草加市立歴史民俗資料館」は1926年(大正15年)、同小の西校舎として建てられた、県内初の鉄筋コンクリート造りの校舎を利用した施設。83年(昭和58年)に校舎としての役割を終え、同市初の文化財保護施設として新たなスタートを切った。
校舎の面影を残したままの館内は、縄文時代から明治時代までの草加の歴史を伝える第一展示室、草加市内で使われていた農具や民具が展示された第二展示室、企画展などが行われる多目的ルーム(企画展示室)などで構成されている。
また、今年は1872年(明治5年)に「学制」が公布され、新しい教育が始まってから150年の節目にあたり、18日から12月28日まで秋季企画展「草加の子どもと学校-寺子屋からのあゆみー」が開かれている。
江戸時代から第二次大戦終戦までを対象とし、同館や個人所蔵の尋常小学校の教科書をはじめ、草加小学校創立記念の盃(さかずき)や学校手帳、制服などを展示している。
同館の担当者は「先人の試行錯誤と苦労の積み重ねが、現在の教育につながることを教えてくれる企画。教育の発展にぜひ関心を寄せてもらいたい」と話している