県立越谷総合技術高校(越谷市谷中町、野口剛志校長)流通経済科3年生4人が、市内の飲食店はじめ、同市農業技術センター、観光農園と共同して、「越谷イチゴのわらびもち」を開発、商品化した。11日、越谷駅東口ロータリーで行われた「ななサポまつり」に出店し、高校生らが店頭販売した。約1時間で30個を完売した。
「越谷イチゴのわらびもち」は、特産のイチゴ(冷凍)と、宮崎県産の本わらび粉と和三盆を使ったもので、イチゴをきな粉の代わりにわらびもちにまぶし、イチゴの濃厚なシロップをかけたもの。イチゴのわらびもちは全国的にも珍しいという。4個入り1パック400円で販売した。
同高校流通経済科の課題研究「埼玉県の魅力を再発掘し、発信していく」授業の中で、3年生の原愛樹香さん(17)、木山和花さん(17)、荒木拓望さん(17)、菅原葵さん(17)の4人が開発した。
同高生徒は昨年、地元産イチゴでロールケーキなどを作っており、これを知った同市南越谷のたこ焼き店「まえかわ」の店主、前川稔也(としなり)さん(66)が、「今度は越谷イチゴを使った和菓子を作ってほしい」と提案したのがきっかけ。
市内東越谷のうなぎ料理店「備長うなぎ庵」のオーナー、北村百合さん(46)が開発に協力してくれた。
生徒らは北村さんの店でわらびもち作りの指導を受け、約4か月かけて完成させた。木山さんは「本わらび粉をかくはんして、作るのに力が必要でとても苦労した」と言い、荒木さんは「パッケージや広告デザインは生徒で決めた。お客さんに商品の説明をするのが楽しかった」と話していた。
協力した北村さんは「味や食感を決めるのに時間がかかった。今後は店でも出していきます」と話した。会場で食した市内の主婦、山内知美さん(73)は「かみごたえがあり、イチゴソースがおいしかった」とユニークな味を楽しんでいた。
「イチゴわらびもち」できた・越谷の高校生と飲食店が協力