吉川警察署は8月26日、路上を1人で歩いていた5歳の女児を保護した、吉川市在住の私立城北埼玉高校1年、沓掛孝太朗さん(16)に感謝状を贈った。
同署によると、8月11日、吉川市美南1丁目の路上を歩いていた沓掛さんは、吉川美南駅方面から1人で走ってやって来る女児を発見した。
交通量が多い場所で事故などに遭ってはまずいと思った沓掛さんが、声をかけると、「保育園に行く」と女児。一緒に向かったが、道がわからなくなった。そこで自宅の場所を聞き出し、送り届けた。
女児は親が目を離した隙に保育園を目指して約2㌔を歩いていた。母親らが付近の公園などを探したが見つからず、交番に届けて、自宅に戻った数分後、沓掛さんが女児の手を引いて来たという。
沓掛さんは「女児が1人で勢いよく走って来たので、危ないと思い瞬間的に声をかけた」と当時の状況を振り返った。矢口順一署長は「人を助ける優しい心をいつまでも持ち続けてもらいたい」と沓掛さんの臨機応変の行為をたたえた。