三郷市泉の「セナリオハウスフィールド三郷(三郷市陸上競技場)」で8月21日、元陸上選手で同市PR大使の髙橋萌木子さんの名を冠した「第1回髙橋萌木子杯サマースプリント競技会2022」が開かれ、関東一円から69団体約460人が参加した。
同日行われたのは、男女別の100㍍、200㍍と4×100㍍リレーの3種目。競技は、2022年度日本陸上競技連盟競技規則や同陸連が定める陸上競技活動再開のガイダンスに基づいて行われた。同市出身の髙橋さん(33)は、市立早稲田中で陸上を始め、私立埼玉栄高校時代にインターハイ女子100㍍で3連覇し、ロンドン五輪の4×100㍍の代表にも選ばれた。
現役時代、けがで苦しみ、なかなか記録を伸ばせなかったことがある。そのため、参加できる競技会が少なく苦しい体験を重ねてきた。そんな時に支えとなったのが、勝負にこだわらない記録会の存在だった。
今回の競技会は、髙橋さんのそうした体験から生まれた。「自分への挑戦を諦めずに取り組んでほしい」との思いから、中学生のリレー以外は順位をつけない。
「陸上選手としてのスタートを切ったのが三郷市なので、大会開催は市への恩返しとしての意味も大きい」という髙橋さんは、「多くの人の協力があって今大会が開催できた。気軽に参加し、普段の練習成果を発揮する場所として、健康増進につなげてもらいたい。『競争』ではなく『競走』になれば」と話している。
なお、結果は埼玉陸上競技協会のホームページ(http://sairiku.net/bace/)で確認できる。