「猛暑」と「節電」をどう調整するか―。草加市瀬崎の節電塗装施工会社「GS工事」(成田明代表取締役)は、高機能の遮熱塗料を使った「エアコン室外機省エネカバー」=写真下=を開発し、注目を集めている。現在は業務用だけだが、年内にも一般家庭向けの「省エネカバー」を販売予定だ。
この省エネカバーは、屋根や外壁用の遮熱・断熱効果のある「グレタコート」という塗料を樹脂に吹き付けたもの。従来の断熱塗料の「伸縮性が低く施工しにくい上、割れるなど寿命が短い」といった難点を解消するため、同社が、茨城県内の塗料会社と組んで環境にもよい水性塗料の伸縮性に着目して開発した。
特許も取得している塗料は、工場やスーパー、路線バスの屋根などでも使われ、節電効果が大きいという。
この塗料を塗ったカバーを室外機に付けると、外気温をエアコン内部に伝わりにくくし、安定した温度で稼働し節電効果が高いとする。
17年前、遮熱断熱塗装専門の会社として創業した同社の成田代表(66)は「カバーを付けると、年間電気代の約20%の削減が可能。冬期は凍結防止にもなり、省エネ効果が高い」と話す。
さらに、「室外機周囲の温度を下げることで節電効果やヒートアイランド対策にもつながる」という。
一般家庭向けの折り畳み式の省エネカバーも開発中で、早ければ年内にも数千円で販売したいとしている。
<問い合わせ>GS工事FAX048・953・9813▽メール=gs-narita@athena.ocn.ne.jp