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「なまずと吉川」の学習会・「読書会」が100回記念

 吉川市立図書館が毎月1回、開いてきた市民の読書会が昨年10月、100回目を迎えた。これを記念して同図書館は6月24日、「生涯学習会」を同市市民交流センター「おあしす」で開き、市民10人が参加した。
 学習会は読書会のメンバーが、図書館などで調べた「郷土の歴史」などを発表するもの。今回のテーマは「なまずと吉川」で、60~80代の参加者が学習の成果を披露した。
 地元に古くから伝わる「なまず料理」について調べた人は、「たたき」や「春巻き」などのほか、地酒や「なまずコーラ」などの清涼飲料水もあることを発表した。
 また、「なまずの養殖」は1996年から始まり、地下水を利用して安定的に養殖して毎年、ほぼ同量出荷している――との発表があった。
 さらに、なまずとの珍しい交流を描いた本「ナマズ博士放浪記」 (松坂実著、小学館)の紹介や、76年から91年までの東京都水産試験場での実験で、都内で震度3以上を観測した87例中、10日前に「なまずが暴れる」などの異常行動が27例(31%)報告された――という発表もあった。

 読書会に2012年の 第1回から参加している元高校教諭の清川久基(ルビ・ひさもと)さん(77)は「読書会はメンバーが自分で本を選んで発表する。普段読まないような本も紹介されるので、お互いの知見が広がり、面白くてやめられない」と話す。
 同図書館の竹林聡・館長は「今回は読書会とは趣向を変えた初めての試み。それぞれ個性が出ていてよかった」と話していた。今月も特別企画として、文学賞を受賞した作家について語り合うという。