八潮市内の小学4年から6年生を対象にした、「第7回八潮ふるさと体験教室」が14日、市立八條北小学校そばの田んぼで実施された。
同市商工会青年部(古庄正成部長)が主催し、同市商工会、市教委が後援。八潮市青耕会(石井純一会長)が、田植えの講師として技術指導した。
同体験教室は2016年、食の大切さを学び、他校の児童や地域市民との交流を通じた郷土愛を育むことを目的に始められたが、昨年と一昨年はコロナ禍の影響により中止となった。今年は58世帯約180人が田植えを体験。消毒や検温など、感染症対策を十分にした上で行われた。
開会式後は、同小から約500㍍離れた商工会青年部員所有の田んぼに移動。田んぼに移動した児童やその保護者らは靴下や靴を脱ぎ、苗を手にしてはだしで田んぼに入った。
田植え経験がない児童は泥の感触に驚きの声を上げながらも、次第に慣れた様子で稲の苗を丁寧に植えていった。
参加した八條小4年生の大久保奈帆子さん(9)と桜井希実さん(同)は「泥だらけになって動きにくかったけど楽しかった」とし、「収穫後はおにぎりにして食べたい」と声をそろえた。
主催した同市商工会青年部の古庄部長(38)は「天候も危ぶまれたが、3年ぶりに教室が開催でき、子どもたちの笑顔が見れて本当に良かった」と笑顔で話していた。