三郷市はこのほど、市のイメージ作りなどを狙いに、市内3高校の生徒の協力で、高校生の感性で調香した、オリジナルのアロマオイル「三郷市の香り」を、市内3か所の公立図書館で散布、市民らにPRしている。
同市が取り組む、「健康都市」をキーワードに首都圏への近さや交通利便性を生かし気軽に出かけられる、地方創生事業「都市型ヘルスツーリズム」の一環。
2019年度に、「健康都市みさとの魅力を伝える『香り』創出ワークショップ」が、県立三郷、三郷北、三郷工業技術の高校各校で開かれ、「アクティブ(活発な)」、「リラックス」、「リフレッシュ」をイメージに「火」、「風」、「水」の3種類のレシピを考案。調香師の指導のもと、オレンジスイートやベルガモット、ラベンダーなど20種類以上のアロマオイルから、それぞれ10~12種類を選び割合を変え調香し完成した。
香りはコロナ禍となり、イベントなどでのPRができずにいて、今回が初披露となった。
「火」の香りは、元気やパワーを醸し出し、「好きな人に告白する勇気」が出る香りとか。「風」は、新鮮な気分で「1日のスタート」をイメージ。「水」は癒やしで、学校や勉強が終わった後にリラックスするイメージにしたという。
この香りを市民らに体感してもらおうと、市立図書館に「水」、早稲田図書館は「風」、北部図書館では「火」の香りを配置した。
スティックディフューザー(瓶に入ったオイルを木の棒で吸い上げ、香りを拡散する道具)で散布しているほか、香りを染み込ませたしおりを配布している。北公民館では、香りに関する本も展示・貸し出しもしている。
今後は、イベントや各種施設でも散布し、三郷市を訪れた人にも体感してもらい、香りを通じて、三郷市のイメージアップ、まちのPRにつなげていく。
アロマオイルのレシピは同市ホームページで公開中で、市内各種施設や事業所などで自由に使用できる。アンケートも実施中だ。
同市企画調整課は「この香りで、三郷のまちを記憶してもらいたい。香りを使ったグッズなど、いろいろな使い方を検討していきたい」という。
<問い合わせ>三郷市企画調整課☎930・7763。