草加市ゆかりの馬頭琴奏者、セーンジャーさん(45)(中国・内モンゴル出身)が監督した、映画「草加煎餅物語」=本紙昨年11月29日付既報=がこのほど完成し、23日、同市立中央公民館ホールで上映会が開かれる。
セーンジャー(日本での活動名・賽音吉雅=せーんじゃー)さんは、東京富士大准教授を務め、世界各地で演奏活動するほか、知人の元草加市議、齋藤幸子さん(81)を通じ、11年前から、草加で演奏会を開く中、草加せんべいの魅力にはまったという。
齋藤さんの紹介で、市内の老舗「いけだ屋」で製造工程を見学し、「家族愛で受け継ぐ伝統の味」に感動、映画製作を思い立った。映画「南極物語」のプロデューサー、藏原惟二(これつぐ)さん(86)が監修に協力している。
高画質の4Kのビデオカメラを使い、昨年9月から草加の自然や、せんべいの製造工程はじめ、「いけだ屋」の池田彰社長、池田國雄会長らのインタビュー、おかみさんが製品名を墨書する様子などを収録、元日本テレビアナウンサーの石川牧子さんのナレーションや音楽を入れて完成させた。上映時間は60分。
セーンジャーさんは「草加せんべいを作り続ける家族、夫婦の絆に胸を打たれた。その物語をぜひ御覧ください」と話している。モンゴル、中国、台湾、ドイツ、イタリアなど演奏で訪れた国でも上映する予定。
上映会は午前10時30分から。参加費1000円。馬頭琴の演奏も予定。
<問い合わせ>草加煎餅物語上映実行委員会☎090・1453・0389。