八潮市は“コミュニティーサイクル”事業の実証実験を2月から始めている。
市内で自由に自転車を有料利用し、返却できるシステム。実験は同市と「OpenStreet(オープンストリート)社」(大坂宗弘社長、本社・東京都港区)が昨年12月1日に締結した「八潮市コミュニティモビリティ事業の実証実験に関する協定」に基づくもの。
TX(つくばエクスプレス)八潮駅付近や、市役所仮駐車場付近など市内6か所に「サイクルステーション」(自転車の貸与と返却ができる場所)を設けている。実験は2027年3月31日まで続く。
6か所のサイクルステーションには合計64ラックあり、電動自転車30台が常備されている。利用料金は15分あたり70円(12時間最大1000円)。電動アシスト用のバッテリーは、業者が定期的に巡回して、充電の残量を確認して交換をしているが、市側は「念のため、利用前に残量確認を」としている。
支払いはクレジットカードのほか、ICカード、携帯のキャリア決済などが使える。また、利用中にICカードを登録すれば、次回から端末にICカードを接触させて、簡単に利用することができる。専用のアプリをスマートフォンにダウンロードし、そのアプリから近くのサイクルステーションの自転車を予約。利用後は市内や近隣の「HELLO CYCLING」のロゴがあるサイクルステーションで返却する。