「日光街道越ヶ谷宿の雛めぐり」が2月22日から3月3日まで、越谷市の越谷駅東口の旧日光街道周辺で開かれた。江戸時代から続く伝統産業「越谷の雛人形」を多くの人に知ってもらおうと、越谷商工会議所、旧日光街道越ヶ谷宿を考える会、越谷新町商店会と越谷ひな人形組合などが主催した。
街道沿いの古民家や商店など約20か所に雛人形を展示して、街歩き、街めぐりを楽しんでもらう企画。2月26、27日の両日は、市民グループ「旧日光街道越ヶ谷宿を考える会」(畔上順平会長)のイベント「まちあるきガイドツアー」。2日間で約30人が、同駅東口「ガーヤちゃんの蔵屋敷」をスタートし、古い商家などに飾られている雛人形などを見て回った。街道沿いには国の有形文化財「木下半助商店」、「旧大野家住宅」(現在の古民家複合商業施設『はかり屋』」)もある。
彦坂妙子さん(70)(草加市)は「初めてツアーに参加した。国の文化財の商家もあり、越谷の歴史がよくわかり、ひなまつりの雰囲気を味わうことができた」と笑顔で話した。
旧日光街道沿いの鉄筋コンクリート製の蔵「糀屋」では、フルート奏者の鈴木康恵さんと濱吉麻里子さんによるミニコンサートがあり、市民落語家の若木家元翁さん、料亭彦柳さんの落語も披露された。同蔵2階では、市内の人形作家、會田眞理子さん(60)の縮緬細工による「つるし飾り」が展示され、来場者の目を楽しませていた。
古民家など20か所で展示・越ヶ谷宿の雛めぐり