草加市は4日、東京2020パラリンピックの「ボッチャ混合ペアBC3」に出場し、銀メダルに輝いた草加市清門町出身の高橋和樹選手(41)と、同市在住でアシスタントの垰田佑志郎選手(34)に「市民栄誉賞特別賞」を授与した。
高橋選手は5歳の時から柔道を始め、高校2年の夏、練習試合で頸椎(けいつい)を損傷。四肢にまひが残り、以降、車いすでの生活を余儀なくされた。2014年にボッチャと出会い、その魅力に引かれたという。
一方、垰田選手は大学卒業後、越谷特別支援学校に赴任。卒業生らが中心となった「埼玉ボッチャクラブ」でボッチャと出会い、とりこになった。その後、草加かがやき特別支援学校に異動してからも同クラブで活動し、14年に高橋選手と出会った。16年には高橋選手のアシスタント選手になり、19年、競技に専念するために同支援学校を退職した。
垰田選手は、公式には「アシスタント」だが、2人は「半人前同士なので2人そろって一人前」として「パートナー」と呼び合う。2人は「草加市民をはじめ、周囲の人々の応援があったことに感謝の気持ちでいっぱい」と感謝し、「今後もよい報告ができるように努力を続けたい」と決意を述べた。
2人に市民栄誉賞特別賞を手渡した浅井昌志市長は「草加市初の快挙。諦めなければ夢は実現するという姿を、今後、子どもたちにぜひ伝えてもらいたい」と話した。
高橋選手、垰田選手に「市民栄誉特別賞」