八潮市大瀬の八潮メセナ・アネックスで11月23日、「第4回方言漢字サミット―“埼”玉から発信する漢字と地域の文化!―」が開かれた。
今年は「Zoom」や「ウェビナー」といったオンライン配信も取り入れて、会場では約90人、オンラインでは約50人が参加した。
地域独特の漢字表記である「方言漢字」は、奈良時代頃から出現したとされるが、明治時代に国語や漢字の標準化のため、切り捨てられてきたとされている。
「方言漢字サミット」は、市民団体「八潮の地名から学ぶ会」(長谷田忠夫会長)が「地名からまちづくりを考えよう」と、2017年から開催している(昨年はコロナ禍により中止)。
同日は、まず早稲田大学の笹原宏之教授(56)(日本語学専攻)が「『方言漢字の捉え方』―正確な理解と情報共有のために―」とのテーマで基調講演した。講演で笹原教授は「方言漢字に向き合うには、固定概念をなくし、一人ひとりが文献や現地調査などを行い、実証主義で事実を解明していくことが大切」と述べた。