八潮市大曽根の「大曽根ビオトープ」で3日、“かいぼり”が行われ、約60人が参加した。
“かいぼり” は、池や沼の水をくみ出し、天日に干すこと。底によどんだ泥をさらう意味もある。同日のかいぼりは「大曽根ビオトープ」の3つの池の1つ、「せせらぎ池」で行われた。
同湿地帯を維持管理する「大曽根の湿地ビオトープを守る会」(戸髙富美子代表)と、生き物調査などを行っているNPO法人「エコロジー夢企画」(三井元子理事長)が主催した。また、生きものと人が共生できる空間づくりを目指す認定NPO法人「生態工房」(片岡友美理事長)が、かいぼりの方法を指導した。
長年堆積した底泥に水路を堀って、排水網を整備し、日常的な干満差で水と泥を一緒に自然排出させる方法で、参加者らは、クワやスコップ、バケツなどを手に、泥まみれになりながら作業を進めた。
参加した大原中1年の石橋陽大君(13)と大曽根小5年の宮村夏彩さん(11)は「泥にはまったりしたけれど、参加したかいがあった」(石橋君)、「水の流れを作る理由など勉強になった」(宮村さん)と話していた。
主催した戸髙さん(70)は「こうした活動で、綾瀬川やビオトープの水質改善に目を向けてもらえれば」と話していた。
「かいぼり」で池の大清掃