草加市

草加/谷塚小 卒業式に革リボン

草加・地場産使い自ら制作

 煎餅や浴衣と並び、草加三大地場産業の一つである皮革を使い、卒業式でつけるリボン型のアクセサリー作りが5日、草加市立谷塚小学校(菅野光三校長)で行われた。

「そうか革職人会」の富田副会長らから指導を受ける谷塚小の児童たち (草加市役所提供)


 制作は昨年に続き、「そうか革職人会」(伊藤達雄会長)が協力。同職人会副会長で「フィリカ」(同市谷塚上町)の富田典明社長ら2人が講師役を務めた。
 リボンの素材は、加工の工程で出た端切れを帯状に切り抜いたもの。ブラウン(チョコ)、紺、赤、黄、オレンジ色など8色が用意された。

 6年生95人は、プラ板やハンマー、打ち木など刻印用の専用工具を使い、文字や絵柄などオリジナルのデザインに挑戦。最後に結び目を金属ボタンで留めて成型した。作品は同職人会により仕上げられ、卒業式前に学校に届けられた。

卒業式につけるリボン型アクセサリー (草加市役所提供)


 菅野校長は「日常生活の中でSDGs(持続可能な開発目標)への意識付けを実践しており、端材の有効活用ということで児童から歓迎されている」と述べ、同職人会の伊藤会長は「昨年、『日本皮革四大産地』に認定された、草加の皮革の魅力を伝える取り組みを続けていきたい」と話していた。