谷塚駅・大学周辺ガイド 人気店やコスパ情報掲載
文教大学東京あだちキャンパス(東京都足立区)の青木洋高ゼミ1期生の学生グループがこのほど、同キャンパスの最寄り駅である東武スカイツリーライン谷塚駅周辺の地域の魅力を集めた「谷塚駅・文教大学周辺グルメガイド」(A4判フルカラー、24㌻)を制作し、1000冊を発行した。内容は新しく開店した店の情報や費用対効果の高い「コスパランチ」など。カレー、ハンバーグ、ラーメンといった定番のメニューから、和食や居酒屋、喫茶店など幅広いジャンルを網羅しており、若い世代を中心に大好評となっている。

〝食〟を通して地域をPR
冊子を発行したのは同大国際学部国際観光学科の本間理歩さん、佐次田玲さん、出沼陽菜さん、石塚美月さん、中島礼菜さんら計12人。
制作は昨年9月上旬頃スタート。12人は同キャンパスに通う学生200人にアンケートを実施し、その結果を基に、人気店と共にイチ推しのメニューを選出。その後、4、5人が1グループとなり、写真撮影や聞き取りなど担当を分けて取材を行い、同時並行で紙面の編集も進めた。
苦労の末、昨年11月末に冊子が完成。掲載店舗に冊子を置いてもらう交渉も行い、全店が快諾してくれた。
さらに、今月10日には草加市役所1階ロビーで1冊300円で出張販売を実施。150冊持参したところ、来庁者がこぞって買い求め、91冊が売れた。出張販売に先立ち、山川百合子市長との懇談会も行われた。
まとめ役の本間さんは「取材がきっかけで行きつけの店になったメンバーもいる」と笑い、「食レポも初めてで、人に届く文章を意識したが、そこが一番大変だった」と振り返る。さらに、「同世代をターゲットにした冊子なので、大学周辺にある店舗の情報を知らない人たちに手に取ってもらい、新しいお店を知ってほしい」と話していた。
冊子の制作は、谷塚駅周辺の食文化やフードツーリズム、プロモーションをテーマに、学生目線で「食」を通した地域の魅力をPRすることや、ビジネスモデルとして成立させることで地域の魅力を最大化する方法を学生に学んでもらうことを目的に実施された。
冊子作りには、同市で起業しているクリエイターなどを紹介するメディアサイト「草加ローカルストーリー」の企画・制作・運営を行う安保幸子さんが協力し、写真や文字の構成やデザインのイメージなどを教えた。
「グルメガイド」は掲載されている店舗などで1冊300円で購入することができる。