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草加/大賞に「ナガヤス工業」

「草加でいちばん大切にしたい会社大賞」 草加商議所主催

 「人を大切にする経営」をしている企業を表彰する「草加でいちばん大切にしたい会社大賞」の表彰式が4日、草加駅東口のアコスホールで行われ、地域の土木工事等を施工する建設業の「ナガヤス工業」(草加市青柳、大根田長政代表取締役)が「大賞」を受賞した。

「草加でいちばん大切にしたい会社大賞」で大賞を受賞したナガヤス工業の大根田代表取締役 (下段左から5人目) ら


 また、「審査委員会特別賞」は日本で実質2社しかない襖紙の工場「菊池襖紙工場」(同市新里町、菊池義明代表取締役)が、「草加商工会議所会頭賞」は板金加工を行う製造業の「富張製作所」(同市谷塚上町、富張泰正取締役)が、「地方創生特別賞」はアイサロン、ヘアサロン、ネイルサロンを全国展開する美容業の「CS」(同市氷川町、逸見貞治代表取締役)とジェイコム埼玉・東日本 草加局(同市氷川町、髙田康二局長)がそれぞれ受賞した。

盾を受け取る大根田代表取締役と、手渡す坂本光司会長 (左)


 大賞を受賞した「ナガヤス工業」は昨年度、「草加商工会議所会頭賞」を受賞している。今回は障害者雇用への取り組みも開始。DX(デジタルトランスフォーメーション)への取り組みなどは業界でも注目されており、他社の模範となっている点などが高く評価された。

 大根田代表取締役は「昨年度の受賞で自社に足りない点を把握し、改善。今回の受賞に至った」と強調。「快適に生活できること、社員の幸せ作りの2点を常に共有し、働きやすい環境を作ってきた。今回の受賞を機に、さらに良い会社になるよう励んでいきたい」と喜んでいた。

 この表彰は、「人を大切にする経営学会」の坂本光司会長が提唱する「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」にならい、その地域版として草加商工会議所(野崎友義会頭)が主催し、同市が共催しているもので、今回で5回目。

 「希望退職者の募集など人員整理(リストラ)をしていない」「仕入れ先や協力企業に対し一方的なコストダウン等をしていない」「重大な労働災害を発生させていない」―など、六つの条件に全て該当していることが条件となっており、審査委員会が現地調査などを行い、各社の実績を確認して審査する。大賞や特別賞を受賞した5社には記念の盾がそれぞれ贈られた。


 また、この日は同賞以外にも「草加モノづくりブランド」の認定式や、坂本会長の講演会も行われた。