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三郷/ゲートにかっぱタワー 民話基に児童が制作

地域を知り郷土愛育む

 三郷市立吹上小学校(駒井信一校長)に隣接する「かっぱ公園」(吹上児童遊園)で12月16日、ゲートタワーの完成お披露目会が実施された。地上120㌢の木の支柱に高さ30㌢のコンクリート製台座を置き、その上にかっぱの絵が描かれた20㌢四方のコンクリートブロックを二つ重ねたもの。

かっぱ公園のゲートタワーを作った吹上小の児童ら


 同市戸ヶ崎地区や市に伝わる民話「カッパと村人」に出てくるいたずら好きな子どものカッパ、でんきち(伝吉とも書かれる)とその母親を、正面、側面、背面から見た絵が描かれている。同校3年の児童約40人が10月から総合的な学習の時間で完成させた。

子どもが描いたブロックをはめ込んでいく樋上さん (右) ら
記念のプレートなども取り付け


 ゲートタワーが組み上がると児童や地域の人たちから拍手や歓声が上がった。児童たちは「色を塗るのが難しかったけど楽しかった」「(自分の)お母さんの目がキラキラしているので、カッパのお母さんの目もキラキラさせた」「地域の人にもきれいだなと思ってもらえるように工夫した」などと話していた。

 事業の中心となった戸ヶ崎美郷町会の樋上潔さん(68)は「カッパの絵は子どもたちに感情を入れて描いてもらった。地域の人々にも子どもたちの自由な感性を楽しんでもらえれば」と述べ、駒井校長は「地域のことを知る学習にもつながり、郷土愛を育める」と話していた。

制作した思い出や感想などを話す児童ら


 ゲートタワー設置は樋上さんが同地区に伝わる民話を後世に伝えようと、10年前から進めている事業の一環。2017年に公園の入り口両脇に設置したかっぱの親子像の台座などが老朽化してきたことを受け、新たな公園のシンボルにと、教育ボランティアの増永早苗さん(58)と共に指導してきた。ゲートタワーは今後、接着剤やコンクリートで固定する。