災害発生時などトイレが不足する事態に備えて、三郷市は水洗トイレを搭載した「トイレトレーラー」を1台導入し、12月26日に納車式を行った。
全長約4・2㍍、幅約2・4㍍、重量約2・5㌧。小型トラックなどでけん引する個室トイレで、「けん引免許」を持つ市職員が運転に当たる。
内部には四つの水洗トイレが設置され、1200~1500回の連続使用が可能な大容量タンクを搭載。各個室に手洗い台、換気扇、殺菌灯などが備え付けられ、災害発生直後の断水時でも速やかに利用できる。平時には、市主催の屋外イベントなどで仮設トイレとしての活用も予定している。総費用は約2600万円。
式典で木津雅晟市長は、昨年1月の能登半島地震で「自然災害の恐ろしさ、防災・減災の重要性を再認識した」と強調。「これまでも被災地ではトイレ不足が大きな課題となっていたことから、導入に至った」と述べた。
この日は、トイレトレーラーのラッピングデザインを作画した県立三郷工業技術高校(高橋正行校長)の情報電子科3年生、吉田未来翔さん(18)も出席。木津市長から感謝状と副賞が授与された。吉田さんは「あなたのそばにすぐ駆け付ける」をテーマに、車体側面には菜の花が咲くサイクリングロードを背にして走るJR武蔵野線に、同市マスコットキャラクターのかいちゃん&つぶちゃんが乗車し、いすの上で読書をしている様子を描いた。後部には市の花のさつきと、かいちゃん&つぶちゃんがデザインされている。