吉川市の延命寺でこのほど、仁王門と八角堂の落慶法要が営まれました。越谷吉川線の4車線化と吉川橋の架け替え工事に伴い、移転せざるを得なくなった山門を仁王門として建立し、八角堂を新造したのです。
同寺では開山以来、6度目の改修工事だそうです。山門移築はこれが最後と思い、大きな仁王門を建立。25年前に造顕(ぞうけん)され、本堂に祭ってあった仁王様を山門に安置しました。
また、元の地蔵堂の場所に住んでいた住民が移転したため、土地を買い戻して八角堂を建立。市指定文化財を納め、お地蔵様(いぼ取り地蔵)を祭りました。
山門建立には多くの檀家から寄進がありました。弘法大師生誕1250年の吉辰(きっしん)に記念事業として後世に残る何かをと考え、檀家と工事に携わった500近い方々を五百羅漢の背面に刻印して仁王門の中に祭ったとのこと。「これからも吉川の人々と手を取り合って守っていけたら」と津島住職は話していました。(戸)
吉川/延命寺で落慶法要 工事に伴う移転で