草加市立谷塚小学校(菅野光三校長)は10月11日、三井住友信託銀行の職員を講師に招き、6年生96人を対象に金融の授業「『お金』のトラブル回避術❢」を行った。
児童がタブレットやスマホなどを扱うに当たり、ゲームの課金やネット上での売買などによるトラブルを未然に防止するのが目的。菅野校長の知人が同銀行に勤めている縁で実現した。
講師を務めた同銀行越谷支店コンサルティング営業課の浅古麻琴さんは、ネット上ではどの時点で売買契約が成立するのか、18歳以上になったら契約に対して自分自身が責任を負うことなどを説明。また、フィッシング詐欺やネット取引によるトラブル事例や対処法などを挙げ、お金に関する情報を正しく理解し、必要な商品やサービスを判断する能力「金融リテラシー」について学んだ。
山口陸臣君(12)は「話は難しかったけれど、中学生になったらスマホを持てるので、今のうちから不正防止や課金などについて考えておきたい」と話していた。
菅野校長は「ゲームの課金や売買は身近にあり、取引方法やトラブルなどの知識を事前に持っておくのは良いこと。対処法を知ることは未然防止にもつながる」とし、「少し難しい話かもしれないが、帰宅して親と話すことが重要。今後も子どもたちのトラブル回避のために続けていきたい」と話していた。