三郷・延命院(彦倉虚空蔵尊)で
三郷市彦倉1丁目の「真言宗豊山派延命院」(石井秀誉住職)で10月28日、毎年恒例の「うなぎ供養会」が行われ、隣接する彦成小学校(中川こずえ校長)の4年生代表15人が寺の敷地内の池にウナギを放流した。子どもたちはウナギの入ったバケツから1匹ずつ放流。「重い」と苦戦しながら、無事、大役を果たした。
その後、子どもたちを対象に、本堂で一般財団法人「鰻の食文化と鰻資源を守る会」による出張授業が行われ、東京大学の金子豊二名誉教授がウナギの生態などについて講演。「ウナギが絶滅しないよう今から意識してもらい、今後に意思を引き継いでほしい」と強調した。髙野陽大君(10)は「ウナギの種類が多いことや、養殖がほぼ100%という話に驚いた」と話していた。
うなぎ供養塔の前では石井住職らによる読経の下、ウナギで商売する人や信者など約30人が焼香し、手を合わせた。石井住職は「20周年にふさわしい供養会となった」と話していた。