女性も活躍 越谷で操法大会
越谷市消防局は10日、同市防火安全協会との共催で、「第33回屋内消火栓操法大会」を同市消防署谷中分署(川津忠雄消防長)で開催した。市役所、病院、企業などの自衛消防隊が万一出火した際に備え、屋内消火栓を使って初期消火の速さや正確さなどを競った。今回は、男子自衛消防隊11隊、女子自衛消防隊4隊が参加した。
屋内消火栓操法は、指揮者、1番員、2番員の3人1組で行う。消火栓ボックスに収納された直径40㍉、長さ15㍍のホース2本を伸ばし、40㍍先に設けた火点に向かって放水する。その後、ホースを手早くボックスに片付けるまでの工程を競う。動作、節度、規律、安全性、確実性、迅速性などが総合的に審査、評価される。
女子の部には、越谷市役所の高橋由佳さん、山田菜奈さん、野本紗英里さんが参加した。日頃、資産税課や収納課に勤務していて、1か月前から練習を始めた。「初めてなので道具の使い方が分からなかった」と2番員の野本さん。「ホースを持って走るから技術に気をつけたい」と1番員の山田さん。指揮者の高橋さんは「節度を確実に守って声を大きく出したい」と話していた。
駆け付けた上司の応援も後押しし、見事に優勝。山田さんは1番員の、野本さんは2番員の優秀選手にも選ばれた。「火災があったら、やり方が分かるので初期消火ができる。助けになりたい」と3人は喜んでいた。上司は「万が一の時、命を守ってもらう。今後、いろいろな課から選抜して学んでもらいたい」と話していた。
また、男子の部優勝は「梶原工業株式会社」。優秀選手は男子指揮者に勝俣寛一さん(梶原工業)、1番員に隼田仰基さん(同)、2番員に竹内健二さん(大伸化学・越谷工場)が選ばれた。女子の部の指揮者の優秀選手には山口美樹さん(第二学校給食センター)が選ばれた。