越谷市

越谷/児童が市長に〝物申す〟 こどもまんなかフェス

「給食にもっと越谷ネギを」「公園のトイレきれいにして」

福田市長(左)に「ものもうす」小学生たち
福田市長(左)に「ものもうす」小学生たち


 子どもも大人も楽しめる催し物いっぱいの「こしがや こどもまんなか!フェスティバル」が5日、越谷市役所エントランス棟と周辺広場などで行われ、3200人以上の人でにぎわった。
 同市は昨年7月、国が掲げる「こどもまんなか応援サポーター」に就任。子どもや子育て世帯を地域全体で支え、機運を盛り上げていこうと、今回のイベントを初めて開催した。
 この日は、未歩行の赤ちゃんによる「ハイハイレース」が行われ、全40組の親子が奮闘。文教大学サッカー部による「ミニサッカー講座」では、子どもたちがストラックアウトに真剣な顔で挑戦していた。また、「インクルーシブ教育を考える会」は、健常者にも知ってもらおうと、子ども用車いすや福祉用品を体験してもらっていた。
 同市内で活動する「子ども食堂」9店舗も参加した。それぞれができることを話し合い、「越ヶ谷こどもかふぇ食堂ぽらむの家」はキッチンカーでカレーを200円で販売。「コミュニティ食堂なないろりんご」は、こしがや愛されグルメに認定されているプレーンマフィンを100円で、「こども食堂よつば」はフランクフルトを100円でそれぞれ販売した。なないろりんごの渡邊裕子さんは「子ども食堂が一緒に1ブースで何かをやることは今までなかった。すごく楽しい」と話していた。
 また、エントランス棟では、市内小学4~6年生の子どもによる「こども 市長にものもうす」が行われた。庁舎の2階から1階の福田晃市長へ「大好きな越谷ネギを給食でもっと出してください」と叫ぶと、市長は「私も越谷ネギが大好きです。頑張って1回でも多く出るように努めます」と答えた。さらに「西方公園のトイレをきれいにしてください」には、「3日前に私もトイレを使いました。確かに古かったです。これから公園を順番にリニューアルしていきますので、それまで我慢してください」と、子どもたちの願いを受け止めていた。
 母親と来場した岡井翠さん(6)は、「思ったより大きくてびっくりした」とイベントを楽しんでいた。