越谷市

越谷/秋澄む コムラサキ

越谷・花田苑で

花田苑で美しい実をつけたコムラサキ
花田苑で美しい実をつけたコムラサキ

 越谷市花田6丁目の「越谷市日本庭園花田苑」では、秋に紫の実をつけるコムラサキが見頃を迎えている。
 コムラサキは、夏に花が咲き、秋に実をつけ、10月頃から葉が黄色に紅葉する。紅葉した黄色い葉と濃い紫色のコントラストも見応え十分。耐暑性、耐寒性があって育てやすく、四季折々の色が楽しめる低木として人気がある。
 似た花を咲かせる仲間のムラサキシキブに比べて、実が小さいことからコムラサキと名がついたと言われる。ともに「源氏物語」の作者、紫式部に由来するとされる。
 練馬区から年に2回ほど写真を撮りにくる60代の清水さんご夫妻は、「自然を楽しみたくて」とカメラを構えていた。同市千間台の70代女性は、「スズムシの音色を聞こうとしたけど、終わりだった。花を見て帰ります」と散策していた。
 同苑ではほかに、シロシキブ、ヤブラン、スイレンなど9月いっぱいまで楽しめる。11月14日の県民の日は無料開園となる。<問い合わせ>花田苑☎962・6999