松伏町

松伏/35年で開花

松伏でリュウゼツラン

リュウゼツランと見上げる滑川さん
リュウゼツランと見上げる滑川さん

 松伏町魚沼の滑川昇さん(80)宅で50年に1度と言われるリュウゼツラン(竜舌蘭)の花が咲いた。茎はスクスクと成長して5~6㍍の高さになっている。
 リュウゼツランは、キジカクシ科(リュウゼツラン科)アガベ属の総称で、多肉植物の一種。葉にトゲがあり、放射線状またはロゼット状に広がって育つものが多い。原産地はメキシコなど北米南部~中米。暑く乾燥した土地で育つ。アカベ・アスール・テキラーナ・ウェーバーという種類は、地下に育つパイナップルのような部分がメキシコなどの蒸留酒、テキーラの原料になる。ただ、残念ながら、花を咲かせた後は株が枯れてしまう。
 滑川さんは、35年前に引っ越してきた時にリュウゼツランを植えた。5月の連休の頃に茎が伸び出したと言う。「アスパラみたいに伸びてきた。もう、うれしくて」と妻のてるこさん(75)は興奮気味に話す。地元でもこの花が咲くことは珍しく、「知らない人が写真を撮りに来る」そうだ。