草加市

草加/昼間さんの暖簾 草加でお披露目

伝統技法 「注染」 市役所正面玄関に

 草加市役所で8日、「彩の国伝統工芸士」の昼間時良さんが染めた「暖簾」のお披露目会が行われ、本庁舎正面玄関の軒下に設置された。

草加市役所本庁舎入り口部分に設置された大暖簾(右に居るのが昼間さん)


 横5㍍40㌢、縦1㍍の大きな暖簾。浴衣地に「注染」と呼ばれる伝統技法で染めたもので、国指定名勝「おくの細道 草加松原」の松並木や、芭蕉像、百代橋など草加の名所が描かれている。

 昼間さんは「新庁舎の開庁に合わせ制作したが、完成まで1年近くかかってしまった。ただ、偶然にも本格開庁に間に合う形となったのは喜ばしいこと」と笑顔を見せ、「幅が5㍍以上にもなり7房に分けて制作したが、型を作るのが大変だった。草加を象徴する暖簾になったと思う」と述べた。

 また、本染め暖簾のお披露目を記念し、本庁舎1階ギャラリーと喫茶スペースで同日から17日まで「本染め新作即売会」、31日まで「本染め展示会」を実施している(土日祝を除く)。