吉川市役所とおあしすで
吉川市は6月22~ 30 日、男女共同参画啓発事業として「女性と農業」のパネル展示を市役所エントランスや市民交流センターおあしすで行った。国が定めた6月23~29日の「男女共同参画週間」に合わせたもの。米や野菜の生産者や、花や農園、農地を守る農園委員として活躍する女性9人にスポットを当て多くの人に知ってもらうことで、女性の活躍を推進しようという狙い。同市の農政課と市民参加推進課が主催した。
紹介された女性たちは、ネギ、トマト、ブロッコリー、花卉(かき)などさまざまな作物を栽培し、農協や大型スーパーなどに出荷したり、自宅で販売したりしている。会場では、生産場所がわかる「わたしたちの農作物MAP」も配布された。
パネルを熱心に見ていた京谷敬子さん(44)は、紹介された笑顔の女性たちに幼稚園教諭時代の教え子や同級生がいてうれしそう。「子育て中なので食は大事にしている。それを知り合いが担っていることがうれしい。もっと活躍してほしい」とエールを送っていた。
国の調査によると、女性農業者は基幹的農業従事者の約4割を占める重要な担い手で、女性が農業経営に関与すると利益増加率が高いという報告がある。にもかかわらず、「市内の農業では多くの女性が活躍しているのに、表立っていない」と農政課の森保美課長は悔しそうに話す。
10月6日におあしすで開かれる「産業フェア」では、シンポジウムに女性農業者にも登壇してもらう予定だ。昨年は「女性とスポーツ」に焦点を当てており、今後も「女性の活躍をもっと知ってもらいたい」と森課長は話している。