ガチャで学ぶ適応策 気候変動
吉川市は10~17日、同市役所1階コミュニティルームで、国立環境研究所気候変動適応センターの協力の下、気候変動適応について学べる体験型展示イベント「未来地球ガチャ@よしかわ」を初開催した。
ガチャガチャを回すと、「熱中症になったら?」「大雨の時は?」「高温で作物が育たなくなったら?」などのお題が入ったカプセルが出てきて、「こんなミライ、キミならどうする?」と問いかける。来場者に気候変動の適応策を考えてもらおうという狙いだ。身近な適応策として、「地元の吉川ねぎを食べて免疫力を上げよう」や「暑さに強い品種の米を育てる」などの回答例が挙げられていた。
温暖化対策には二つある。節電やエコを推進して「温室効果ガスを減らす」ことと、熱中症予防や高温対策の「気候変動に備える適応」だ。両方に取り組むことが未来の世代の暮らしを守ることにつながるという考え方だ。
同市環境課が「環境月間」に合わせて、ガチャガチャという遊びの要素を取り入れて一緒に考えようと企画した。
初日に来場した同市子育て応援サイト「よしよしねっと」の相原京子さん(39)は「子どもがいるので、子どもの生きる未来に興味があった。未来が気になる人が増えればいい」と話した。60代女性は「用事で市役所に来たらやっていたので、夫婦でのぞいた。環境を考えることはいいこと」とパネルを見ていた。